愛と幸
その後はいろんなお店を見た。

少しだけ、幸哉先輩と距離が近くなった気がする!

「そろそろ帰ろっか。」

「はい!楽しかったです!」

「うん。俺も。」

幸哉先輩は笑ってそう言ってくれた。

よかった。

「じゃ、ここで。」

私は帰ろうとしたら腕を掴まれた。

「待って。送る。」

え?

送ってくれるの?

「いやでも、悪いし…」

「暗いからダメ。」

「で、ではお言葉に甘えて。」

ダメ。とか可愛いな。

ぎゅっと手を握られた。

えっ?

先輩が、私の手を握ってる。

びっくりして、先輩の方を見ると、

「ごめん、嫌だった?」

不安そうに聞いてきた。

「ぜ、全然嫌じゃないです!びっくりしただけです!」
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