愛と幸
好きって気づいたのに…
【夢愛side】

まずい。非常にまずいぞ。

もうすぐ夏休みにせまってきた7月中旬。

私は危機に直面しているのです!

普通、もうすぐ夏休みといったらみんなすごい楽しみにしているはずだよね…。

私もさっきまではそんな感じだった。

でもさっき、帰りのホームルームの時間、先生に言われた一言で一気にテンションがダダ下がりに…。

ー帰りのホームルームー

「えぇ〜、あと2週間で夏休みに入るというわけだが、その前に期末テストあるからな〜。赤点とったものはほぼ夏休みは潰れると思っとけよ〜。」

え…?

待って待って待って待って。

今、先生なんて言った!?

「ほぼ夏休みは潰れる」だと!?

そんなのダメだ!

友達と遊ぶ約束だってしてるのに!

いつもは、こんなに焦ることはないのだ。

勉強は平均的くらいにはできるから。

でも、今回は違う。

なぜなら、高校生だー!と思って遊びまくって勉強なんかしていなかったから。

おまけに、高校生になったから勉強はさらに難しくなったからだ。

どうしようーーー。

あ、そうだっ!

私が勉強していないということは、夢羽もだ!

そう思い、私は夢羽に話しかけに言った。

「ゆーーめーーはーーー!」

「ん?なに?」

「期末テストの勉強してないからやばくない!?」

「あ、それなら私、幸翔先生に教えてもらってるから全然大丈夫っ!」

イェイっと言ってピースサインまでしてきた。

ううう嘘だろ?

というわけで、今に至る。
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