愛と幸
この人は、絶対いい人だ。
「でも、夢愛ちゃんは福澤と付き合ってるよね。」
「あ、はい。」
そう答えると、そのイケメンさんはすごく切なそうな顔をした。
「で、でも!あの、なんというか、私、最低なんですけど、仕返しのために幸哉先輩と付き合ってるんです!」
イケメンさんがあまりにも切なそうな顔をするから、私はとっさにそう言ってしまった。
「え?仕返し…?なんで?」
「福澤先輩達って、モテるじゃないですか。でも、いつも告白を断るときに「僕達は、双子じゃないと付き合わない」って言ってて…。私、そう言った福澤先輩達にイライラして…。それで、私と夢羽が告白すれば、オッケーするじゃないですか。だからそれを利用して、向こうが好きだって思ったら、思いっきり振ってやろうと思って。すいません。説明下手で…。わかりにくいですよね?」
「いや、そんなことないよ。それにしても、僕の思った通りの子だね、君は。」
「えっ?」
「それ提案したの、夢愛ちゃんなんでしょ?」
「まぁ、はい、そうですけど…。」
「やっぱり。」
「なんでそう思ったんですか?」
「だって、いつも見てたから。君のこと。」
「えっ…?」
「初めて君を見たのは、いじめられてる子を助けてるとき。」
あ、そういえば、そんなことあったな。
アキちゃんの彼氏さんがこれまたモテる人で、その彼氏さんのこと好きだった子にいじめられてたのを私が助けたんだっけ。
「そのときから、君のことが頭から離れなくて…。君と廊下で通りすがる度に、筆箱を落としてしまった子のペンを一緒に拾ってあげてたり、重い荷物を持ってる子の荷物を半分持ってあげてたり…。そんな君を見てたらいつの間にか好きになってた。」
「そう、なんですか…。」
「うん。でも、君が福澤と付き合ったっていう噂を聞いて、諦めようと思った。でも、諦められなくて、振られてもいいから思いを伝えようと思ったんだ。」
「でも、夢愛ちゃんは福澤と付き合ってるよね。」
「あ、はい。」
そう答えると、そのイケメンさんはすごく切なそうな顔をした。
「で、でも!あの、なんというか、私、最低なんですけど、仕返しのために幸哉先輩と付き合ってるんです!」
イケメンさんがあまりにも切なそうな顔をするから、私はとっさにそう言ってしまった。
「え?仕返し…?なんで?」
「福澤先輩達って、モテるじゃないですか。でも、いつも告白を断るときに「僕達は、双子じゃないと付き合わない」って言ってて…。私、そう言った福澤先輩達にイライラして…。それで、私と夢羽が告白すれば、オッケーするじゃないですか。だからそれを利用して、向こうが好きだって思ったら、思いっきり振ってやろうと思って。すいません。説明下手で…。わかりにくいですよね?」
「いや、そんなことないよ。それにしても、僕の思った通りの子だね、君は。」
「えっ?」
「それ提案したの、夢愛ちゃんなんでしょ?」
「まぁ、はい、そうですけど…。」
「やっぱり。」
「なんでそう思ったんですか?」
「だって、いつも見てたから。君のこと。」
「えっ…?」
「初めて君を見たのは、いじめられてる子を助けてるとき。」
あ、そういえば、そんなことあったな。
アキちゃんの彼氏さんがこれまたモテる人で、その彼氏さんのこと好きだった子にいじめられてたのを私が助けたんだっけ。
「そのときから、君のことが頭から離れなくて…。君と廊下で通りすがる度に、筆箱を落としてしまった子のペンを一緒に拾ってあげてたり、重い荷物を持ってる子の荷物を半分持ってあげてたり…。そんな君を見てたらいつの間にか好きになってた。」
「そう、なんですか…。」
「うん。でも、君が福澤と付き合ったっていう噂を聞いて、諦めようと思った。でも、諦められなくて、振られてもいいから思いを伝えようと思ったんだ。」