愛と幸
どうすればいいのだろうか…。

付き合ったとしても、イケメンさんを利用するみたいになっちゃって、なんかやだなぁ…。

イケメンさんは、それでもいいって言ってくれそうだけどね。

どうするのが、正解なのだろうか。

イケメンさんのことを考えていても、幸哉先輩を思い出してしまって、その度に泣いた。

お風呂に入っていても、夕ご飯を食べていても。

思い出す度に泣いた。

夕ご飯を食べているとき、ままやぱぱは、勝手に泣き出す私に何も聞かないでいてくれた。

きっと夢羽が、そっとしといてあげてとでも言ったのだろう。

そんなことを考えると、涙腺がゆるゆるの私はさらに泣いた。

こんなに泣いたのは、人生で初めてかもしれない。

もしかしたら、赤ちゃんだった頃より泣いてるんじゃないかな。

あーもう、なにも考えたくないから早く寝よう。

そう思った私は、泣きつかれたのかすぐ眠りについた。
< 33 / 64 >

この作品をシェア

pagetop