愛と幸
【幸哉side】

俺には、夢があった。

それは、双子同士で結婚式を挙げること。

俺の母さんと父さんがそうだった。

結婚式の写真を見せてもらったとき、すごく幸せそうで、とても羨ましかった。

そして俺は、やっと見つけた。

運命の相手だと思った。


俺は、いつものように学校について、下駄箱を開けた。

中には2つ折りにされた紙が入っていた。


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昼休み、裏庭に来てください。
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お話があります。
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1年3組 星崎 夢愛
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そう書いてあった。

またか、と思った。

「幸翔、俺昼休み裏庭に来いって呼び出されたんだけど、お前もだろ?」

「うん。」

俺達はしょっちゅう呼び出される。

それはいつも告白だ。

なんでみんな、俺達は双子じゃないと付き合わないと知っているのに、告白してくるのだろうか。

自分ならいけるとでも思っているのだろうか。

そして、昼休みになった。

相手はまだ来ていないようで、俺達は裏庭で待つ。
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