愛と幸
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俺は、いつも通り、帰りのホームルームが終わったとたん、教室を飛び出して、早足で1年3組の教室に向かう。

教室をのぞくと、いつもいるはずのあいつがいなかった。

おかしいな、と思って下駄箱を見に行ったらまだ靴があったので、俺は校内を探すことにした。

そして裏庭を探しに来たとき、声がした。

なんだろうと思って耳を済ますと、聞き覚えのある声がした。

「…私、最低なんですけど、仕返しのために幸哉先輩と付き合ってるんです!」

星崎夢愛、の声だよな…?

どういう、ことだ…?

「え?仕返し…?なんで?」

「福澤先輩達って、モテるじゃないですか。でも、いつも告白を断るときに「僕達は、双子じゃないと付き合わない」って言ってて…。私、そう言った福澤先輩達にイライラして…。それで、私と夢羽が告白すれば、オッケーするじゃないですか。だからそれを利用して、向こうが好きだって思ったら、思いっきり振ってやろうと思って。すいません。説明下手で…。わかりにくいですよね?」

俺はすぐにその場を去った。

そう、だったのか…。

胸が痛い。

騙されていたことにイラつくのではなく、ただただあいつが俺のことを好きじゃなかったことが悲しかった。

俺はあいつを待たずに帰ろうと思って、校庭を歩いていると、
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