愛と幸
私は、家に帰ってから夢羽に話をした。

「私、幸哉先輩のこと、諦めない!また振り向いてもらえるように頑張る!」

「そっかぁ。頑張れ、応援してるから。で、具体的になにするの?」

「…それは、まだわからない…。」

「えぇー。…あっ、じゃあさ!夏休み明けたらすぐ文化祭あるじゃん!そのときがチャンスじゃない?」

「え?なんで?」

「知らないの!?うちの学校、後夜祭で好きな人に告白するイベントがあるんだよ!女の子はあんまり参加しないみたいなんだけど、全校が集まってる中で、好きな人を呼んで、みんなの前で告白するの!」

み、みんなの前で…!?

「それはちょっと、ハードル高すぎる気が…。」

すると、ずいっと夢羽が顔を近づけてきて…

「頑張るって決めたんじゃないの!」

「そ、それはそうだけど…。」

「じゃ、決まりっ!絶対参加しなさいよ!」

「う…。わかったよぅ…。」
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