愛と幸

「離してくんない？」

「嫌です。先輩、嘘ついてますよね？先輩が付き合う条件は好きかどうかじゃなくて、双子かどうかでしょう？だから、好きじゃなくなったからといって、振るなんて思えません。」

「…なんでそんなにしつこく聞いてくるわけ？俺のこと好きなの？」

「そっれは…！」

「もう行くから。」

そう言って手を振り払われてしまった。

結局、聞けなかったな。

その後は特にすることもなかったから教室に戻って厨房を手伝った。

そんな感じで文化祭１日目は終了した。


そして２日目。

今日の後夜祭で私は幸哉先輩に告白する。

振られてもいい。

後悔しないように私の全ての思いをぶつけるんだ。

今日も、昨日と同じように客引きをした後、厨房を手伝った。

そしていよいよやってきてしまった後夜祭。