愛と幸
「やっぱり、夢愛、幸哉先輩となにかあったんでしょ?」

「…っ!夢羽…!」

「辛いことあったなら、私にくらい、話してくれてもいいんじゃない?」

夢羽が少し寂しそうに笑った。

「う、ん…っごめんっ夢羽…っ」

もしかしたら夢羽は、いつも私のことを気にかけていてくれたのかもしれない。

夢羽の優しさがすごく嬉しかった。


私達は授業をサボって屋上に行った。

「…で、何があったの?」

私は、後夜祭の日からのことをすべて話した。

「そんなことがあったなんて…。なにかあったとは勘づいてたけど…そこまで辛いことあったんだね…。ごめん、夢愛。私が1番近い存在なのに気づいてあげられなかった。」

「っ、ううんっ!私が言わないで1人で抱え込んでただけだから。」

夢羽は私をぎゅっと抱きしめて、背中をぽんぽんと叩いてくれた。
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