愛と幸
「…夢愛…。好きだよ…。」

そう言って、私の髪にチュッとキスを落としてから、先輩は教室を出て行った…。

なに、今の…。

顔、すっっっごい熱いんだけど!

先輩…私のこと、好きって言った…?

嘘…でしょ…?

私は、気づいたら走り出していた。

目の前に、先輩の背中を見つけて、それに抱きついた。

「…っ!?」

先輩の肩がビクッとなって、驚いたのがわかる。

「先輩、私のこと…好きなんですか…?」

「はっ…!?」

先輩が、顔をこっちに向ける。

「さっき、実は私起きてて…」

「はぁぁああ!?」

そ、そんなに驚く…?

「私のこと、好き、なんですか?」
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