愛と幸
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「じゃあ、私がタチの悪い方の幸哉って人に告白するから、夢羽は幸翔って人ね!」

「うん、わかった〜」

私達の作戦。

それは…

私達が告白して、向こうが私達のことを好きになった瞬間、振ってやるというものだ。

上手くいくかはわからないけど、とりあえずやってみる。

「それにしても、どっちが幸哉先輩で、どっちが幸翔先輩かわかるかな?」

「確かに。なんか特徴ないのかな〜」

「…あっじゃあさ、なっちに聞いてみれば?なっちすこい詳しそうだったし!」

「それいいね!」

私はなっちに電話をかけた。

「あ。もしもしなっちー?」

「どしたー?」

「福澤先輩達の見分け方とか無いかな?」

「それなら、幸哉先輩がカーディガンの色がグレーで、幸翔先輩がベージュだよ〜」

「なるほど!ありがとう!」

「いえいえ〜」

プツッ

「幸哉先輩がカーディガンの色がグレーで、幸翔先輩がベージュだって!」

「おっけ〜じゃ、さっそく明日告白しようか!」

「そうだね!朝イチで下駄箱に手紙入れて昼休みにでも呼び出そうか。」

「うん!」
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