夢物語【完】
今日はなんか色々あった。
店長と仲良くなった。
圭ちゃんのおかげかもしれん。
高成には申し訳ないけど、あたしは店長が好きかもしれん。
もちろん、ラブじゃなくてライクやけど。
これからも会いに行くと思う。
だからその度に彼女の話を聞いて、彼女の素性を聞いて、その彼女が店長の愛する人であることを認めさせようと思う。
で、その為の第一作戦を仕込んできた。
店長の車の中にハンカチを忘れてきた。
もしそれが彼女の目に留まったら揉めるかもしれん。
これはあたしの小さな復讐でもある。
だから今度、ショップに行くときにハンカチを返してもらいがてら話を聞こうかな、と計画してる。
家に入り部屋に入ると同時に鳴った携帯。
着信は高成。
「もしもし」
《なに、機嫌いいじゃん》
そう、あたしは今気分がいい。
さっきの電話なんか忘れたいくらい。
気分がいいあたしは素直になりたい気分だ。
普段は言わんけど今は無性に伝えたい。
捻くれ者と一緒におったからかもしれん。
「高成、大好き」
電話の向こう側は無言でも今はどうでもいい。
「来月、会いに行く。待っててな」
約束、そう言うと《ありがとう》と言うてくれた。
素直な気持ちって素敵。
自分も相手も幸せになれる。
だから店長も彼女さんと幸せ感じてほしい。
あたしの小さな拉致事件。
お腹一杯になって店長とも仲良くなれた幸せな一日でした。
ー完ー
店長と仲良くなった。
圭ちゃんのおかげかもしれん。
高成には申し訳ないけど、あたしは店長が好きかもしれん。
もちろん、ラブじゃなくてライクやけど。
これからも会いに行くと思う。
だからその度に彼女の話を聞いて、彼女の素性を聞いて、その彼女が店長の愛する人であることを認めさせようと思う。
で、その為の第一作戦を仕込んできた。
店長の車の中にハンカチを忘れてきた。
もしそれが彼女の目に留まったら揉めるかもしれん。
これはあたしの小さな復讐でもある。
だから今度、ショップに行くときにハンカチを返してもらいがてら話を聞こうかな、と計画してる。
家に入り部屋に入ると同時に鳴った携帯。
着信は高成。
「もしもし」
《なに、機嫌いいじゃん》
そう、あたしは今気分がいい。
さっきの電話なんか忘れたいくらい。
気分がいいあたしは素直になりたい気分だ。
普段は言わんけど今は無性に伝えたい。
捻くれ者と一緒におったからかもしれん。
「高成、大好き」
電話の向こう側は無言でも今はどうでもいい。
「来月、会いに行く。待っててな」
約束、そう言うと《ありがとう》と言うてくれた。
素直な気持ちって素敵。
自分も相手も幸せになれる。
だから店長も彼女さんと幸せ感じてほしい。
あたしの小さな拉致事件。
お腹一杯になって店長とも仲良くなれた幸せな一日でした。
ー完ー