理事長の娘と婚約者
第1章 理事長の娘と婚約者
「奈緒、お前には父さんが経営してる高校に行って貰う。そしてそこで生徒達の生活を視察して欲しい。何か問題等起きたらお前がそれを解決し正しい道に生徒を導け。わかったな?」
威厳のある父のせいかピリピリとした空気を感じる。
視察... 問題の解決...
将来私が父の跡取りとして勉強にもなれば、やらなくてはいけない事である。
黙って父の話を聞いていた私は口を開き答える。
「やだ」
「へ?」