クールな同期と熱愛はじめ
今朝の占いの結果がよかったこともあり、ちょっとした自信を隠しきれず、私はつい緩む頬でふたりの隣に並んだ。
「この前、三人に出してもらった田辺様へのプランニング設計だが、先方から決定した旨の連絡をもらったんだ」
はいはい。そうだと思いましたよ。
はやる気持ちを抑えるのに必死になる。喜びの雄叫びを上げる準備は万端だ。
竹中部長は三人それぞれの顔をざっと眺めた。
今回こそ、きっと私が選ばれるに違いない。なんせ、十二星座のトップを飾ったのだから。たかだか三人の中でトップを獲れないわけがないじゃないか。
部長がもったいぶっているように感じるのは、私の気持ちが急いているからなのか。とにかく、早く結果を聞きたかった。
部長の視線が三人の中の一点に絞られる。
それはどういうわけか、私ではなく隣の桜木くんのところで留まった。
――嘘、どうして?
上半身を傾けて部長の視界にわざわざ入ろうと試みたものの、部長は私の方にはいっさい目を向けなかった。
「桜木、田辺様のご指名だ」