永遠の愛を君に
ひとしきり遊んでやった。

なんかちょっと、気が済んだ。

なのに、何?

この胸に穴の空いたような気持ちは・・・

ここは、暗闇の中ではないけれど、オレは無意識にまた自分の膝を抱え込んだ。

なんだかこの素晴らしい景色も、急にセピアがかって見えてくる。



「・・・・」



「・・・ぷはっ!!」


不意に真横から上がる音に驚いて身体がビクつく。


目を丸めながら、オレはその声の主を捉えた。


「ぷくくく。いや、ごめんね?あまりにも面白かったもので・・」


オレの座り込んだすぐ真横の花々がサワサワと揺れる。


黙って凝視してると、ソイツが花々の間からひょっこり顔を出した。





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