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あとがき
将棋をテーマに掲げながら将棋内容が曖昧な話をここまで読んでくださり、ありがとうございました!
この話はひとえに私の愛と敬意と妄想でできております。
従って、実在する人物・団体・棋戦などには一切関係ございません。
しかしながら、プロ棋士になることやプロ棋士であり続けることがとてつもなく難しいことと、そしてプロ棋士がとても格好いい仕事であることは真実です。
【棋界のシステムに関して】
2017年2月当時、偽りのないようできる限り調べました。
が、将棋に興味のない主人公・真織の知識レベルに合わせてありますので、大雑把な基本情報のみで細かい規定(年齢制限の延長、フリークラス編入制度など)に関しては省略している部分もあります。
【棋戦に関して】
タイトル戦のみ実在の棋戦で、登場した一般棋戦は架空のものです。
またイメージを優先させて「名人」が最高位のような書きぶりになっていますが、竜王とどちらが上であるかは見解の分かれるところらしいです。
【有坂に関して】
もちろん架空の人物ですが、棋歴・昇段履歴に関しては複数の実在の棋士の方のものを参考に致しました。
キャラクターは完全なる妄想なので、実際の棋士はもっとちゃんとしていらっしゃると思います。
【作中の符号(棋譜の記号)に関して】
最近指された棋譜の中から、何局か指されていて個性の出なそうな部分を拝借しました。
プロ棋士の方って、棋譜を見ただけでいつの誰と誰の対局なのかわかるらしいのです。
勝手に丸々使ってしまうのは申し訳なく、またプロの指し手など私が作り出せるものではないので、このような方法を取りました。
この話を書くにあたり、応援してくださった方、ご協力くださった方、本当にありがとうございました!
至らない点も多々あるかとは思いますが、これをきっかけに将棋に興味を持ってくださる方がいたら嬉しいです。
ですので、どうか将棋関係者のみなさま、お見逃しくださいませ。
将棋界のますますのご発展をお祈り申し上げます。
順位戦の終わる3月に
木下瞳子
*追記
この作品は2017年3月に公開したものなのですが、たまたまその直後から将棋ブームとなり、中継が増えたり、タイトルが増えたりと、将棋界は急激な変化を遂げました。
わずか二年ほどですが、変化が大きく、現実とのズレが目立ってきたため、2019年6月現在の状況に合わせて改稿いたしました。