みんな、空の下


 声に反応して目を開けると、


「は?」


 見知らぬ男子のドアップ。


 誰?


「え?」


「…あんた、誰?」


「ご、ごめん!
 俺、隣のクラスの隆生。よろしくね。」


「ふーん…。」


「ごめん、知らないと思わなくて。
 だって、今3学期だから、知ってると思って。」


「『ごめん』、多いね。」


「そうかな?」


 って、ちょっとはにかんだ。


 ま、どーせこの子も、『表だけ』でしょ。


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