俺にしとけよ。
「あの先輩、モテモテらしいよ」
あたし達の話題は
さっきぶつかってしまった先輩の事。
「そうなんだ、あの人かっこいいもんね
ホラ、王子様って感じだもんね」
ファンタを飲みながら
あたし達は話していた。
ブブッ
あたしの携帯が鳴る
開いてみると
【柊那、早く会いたい。】
司からだった。
【うん、あたしもだよ。】
そう返事を返すと
ブブッ
1分足らずで
【早く、早く、4限目が終われば
柊那に会えるのに】
司はいつもこうだ。
LIMEのやり取りはいつもこんな感じで。
あたしは
返事を返さずに
麻耶と看護の勉強をした。