今度は日本を救います
「楓!!」



「ただいまお兄ちゃん」



「おかえり。ってそうじゃなくて!!」



「落ち着いてよ」



ドアを開けてただいま、という前に私の名前を呼びながら走ってきたお兄ちゃん。


お父さんだったらどうするのさ……


とりあえず着替えてからお兄ちゃんの部屋に行くから、と約束して落ち着かせた。


あぁいう時のお兄ちゃんはなるべく早く話をつけないと面倒くさいので、さっさと着替えを済ませて、隣にあるお兄ちゃんの部屋に入った。



「好きな所に座って」



「はーい」



私はベッドに、お兄ちゃんは机の椅子に座って向き合った。

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