今度は日本を救います
次の日、兄妹揃って見事に寝坊した。


夜中の3時まで説得し続けたから、当たり前と言ったら当たり前だけど。



「今日で最後にするから!!」



「俺も連れてってくれるならいいぞ!」



「よっし!」



このままでは間に合わない、ということで家を出て、周りに人がいないことを確認して校門前に転移した。


まだバンゲルは回収されてないみたいだし、まだいいよね、と自分を無理矢理納得させる。


正直、今日はなんか気まずいし、来たくなかったけど、お兄ちゃんに学校はサボらず、ちゃんと毎日登校することを約束して説得させたから、サボるわけにはいかなかった。


登校するのが遅刻ギリギリだったから、ほとんど人とすれ違わないで済んだのは有難いけど、教室に入りずらい……


遅刻寸前だけど、ドアの前で3回深呼吸して教室に入る。



ガラッ



一斉に全員の視線が集まる。


大丈夫。何も怯えることは無い。


視線を気にすることなく着席した。


そして、この後すぐ松山先生が入ってきてくれたので、朝は何とかなった。

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