今度は日本を救います
藤中高校、通称藤高は家から近く、徒歩10分圏内にある。
なので5分歩いただけで生徒らしき人達がちらほら。
そんな人達にたくさん話しかけられている兄は人気者のようだ。
今もまた、話しかけられている。
「よっ!亮太!」
「おー」
「親友の登場なのに反応うっす!……あれ?この可愛い女の子は?もしかして彼女?」
兄の自称親友は赤い髪の毛で相変わらず制服は着崩している。
なんかチャラそう。
「こっちは俺の妹。今年入学なんだよ」
「あー!行方不明だった!」
「おい!!」
お兄ちゃんは行方不明者の私をひそひそと指差す人達からいつも庇ってくれた。
私もその視線が嫌で有難かったけど、この人はなんか大丈夫。
「いいよ、お兄ちゃん。初めまして。私は月見里 楓と言います。よろしくお願いします」
「うわー!稀に見る真面目ちゃん!さっきはごめんね!俺は藤波 悠太(ふじなみ ゆうた)!呼び方はなんでもいいよ!よろしくね、楓ちゃん!」
「よろしくお願いします、藤波先輩」
「先輩!藤波先輩だって!ねぇ!やっぱり悠太先輩って呼んで!」
「悠太先輩」
「くぅー!!」
「落ち着け」
身なりは怖そうなのに、人懐っこい笑顔と性格がそれを感じさせない。
不思議な人だ。
なので5分歩いただけで生徒らしき人達がちらほら。
そんな人達にたくさん話しかけられている兄は人気者のようだ。
今もまた、話しかけられている。
「よっ!亮太!」
「おー」
「親友の登場なのに反応うっす!……あれ?この可愛い女の子は?もしかして彼女?」
兄の自称親友は赤い髪の毛で相変わらず制服は着崩している。
なんかチャラそう。
「こっちは俺の妹。今年入学なんだよ」
「あー!行方不明だった!」
「おい!!」
お兄ちゃんは行方不明者の私をひそひそと指差す人達からいつも庇ってくれた。
私もその視線が嫌で有難かったけど、この人はなんか大丈夫。
「いいよ、お兄ちゃん。初めまして。私は月見里 楓と言います。よろしくお願いします」
「うわー!稀に見る真面目ちゃん!さっきはごめんね!俺は藤波 悠太(ふじなみ ゆうた)!呼び方はなんでもいいよ!よろしくね、楓ちゃん!」
「よろしくお願いします、藤波先輩」
「先輩!藤波先輩だって!ねぇ!やっぱり悠太先輩って呼んで!」
「悠太先輩」
「くぅー!!」
「落ち着け」
身なりは怖そうなのに、人懐っこい笑顔と性格がそれを感じさせない。
不思議な人だ。