今度は日本を救います
私を思いっきり睨んでくる結城さんを見てもニコニコしながら和田君は答えた。



「班の交流は大事じゃん?」



「こんなやついてもいなくても一緒じゃん」



結城さんが本当怖いわ。


確か結城さんは電気に関する魔法だったよね?


……私寝てる間に感電させられるんじゃないかな。


不安になっていると、ずっと黙っていた利原君が初めて口を開いた。



「おっぱい何カッ、いった!!何すんだよ花奈!!」



急な脈絡のない質問に私は唖然。


結城さんは利原君の頭を引っぱたいて教室中に良い音を鳴り響かせた。


和田君はお腹を抱えて笑っている。



「ほんっとあんた女の子見る度おっぱいのサイズ聞く癖直したら!?」



「いやだって見た目Aあたりだけど、意外と着痩せするタイプかもしれないじゃん!!」



「変態滅びろ!!」



ピッタリサイズを当ててきた利原君に私はかなりドン引きしている。


そしてサイズをクラスのみんなに知られたことが恥ずかしすぎて死にそう。


ってことで反撃します。



「利原君」



「ん?なぁに?月見里ちゃん、ってその右手に持ってる銃は何!?」



「大丈夫。これは授業とかテストで使うやつで当たっても死にはしないから」



「でもたった50cmくらいしか距離ないんだよ!?死ななくても絶対痛いって!!」



「ほら、害虫は処分しないとね?」



「俺人間!!」



「死んで」



パァン



私の中の良心が頭はやめろ、と告げたのですねに当てておいた。


利原君は痛すぎて声も出ないようだ。


周りの人達は呆然としている。



「おっぱいのサイズ当ててんじゃねーよこの変態が」



何気に貧乳なことを気にしてます。月見里です。

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