今度は日本を救います
人じゃない。


鬼のような短い角と羽が生えている。


鑑定してみると、種族の所に魔人と出てきた。


背が高い魔人の男は私を見てニヤッと笑った。



「俺のこと分かるんだ?」



「出てって」



「そんな物騒なもの下ろしてよー。俺はこれを渡しにきただけ」



そう言って渡されたのは妙にオシャレな便箋の、分厚い手紙。


一応鑑定で確認したところ本当にただの手紙だったので受け取る。


それを見届けた魔人はニコッと笑って消えた。



「ん……かえで……?」



「ん?起こしちゃった?」



花音がのっそりと起き上がってきたので慌てて手紙と武器を隠す。



「いや……誰かいなかった?」



「え、何それ!!怖いこと言わないでよ!!」



「勘違いか……じゃあいいや。おやすみ」



「うん、おやすみ」



1分もしない内に寝たことを確認して手紙の封を開ける。

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