今度は日本を救います
「何かくれたって良くない?」



「本当ねー」



努力と報酬が見合っていないので私達の班はみんな不満たらたら。


その気持ち分かんなくもないけどね。


でもね。



「あと3分で出なきゃいけないから早く片付けて?」



「めんどくさー」



花奈の私物が部屋のそこら中に散らばってるけど、もう少しで点呼が始まるんだよね。


これで間に合わなかったら置いていこう。


どうやら花奈はギリギリになったら私達が手伝うと思っていたらしく、本気で置いていかれると分かった点呼1分前には雑に詰め込んでいた。


きったな……


引いている私と花音を置いて、玄関に向かって走り出す花奈。



「待ってたのにそれはひどい!!」



まぁすぐ抜かしましたけど!!



「その足の速さの方がひどい!!そしてなんで花音は飛んでんの!?」



「飛んだ方が速い」



ということで結局玄関に1番遅くついたのは花奈でした。


裏切った罰だね。

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