今度は日本を救います
「楓ちゃん?大丈夫?」



真顔で動かない私を、佐伯さんは緊張していると思っているのだろう。


不安そうに声をかけてくれた。


でも、そうじゃない。



「こんな強い人と戦えるなんて佐伯さん振りで、すごいワクワクしてます!!」



「え?」



「勿論佐伯さんとも楽しかったですよ!!でも佐伯さんとはまた違うタイプじゃないですか!!武器だけでどれだけいけるか楽しみなんです!!」



全ての魔法を使ったら勿論私が勝てるだろうけど、今の私にはかなり制限がついている。


その状態で一体どこまで追い詰められるのか。


あの余裕そうな顔をどこまで崩せるのか。


どこまで本気にさせることが出来るのか。


本当楽しみ!!


……なんか私戦闘狂みたい。


笑顔から一瞬で真顔になると佐伯さんに笑われた。

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