今度は日本を救います
「……演技はやめましょ?」



「な、にを……」



見ている人達には分からないほんの少しの違和感。


きっともう終わりだと油断させた時に攻撃しようとしたんだろうけど、残念。



「お腹に何を隠してるんですか?」



「……まさかバレるとはなぁ」



「撃った時、小さな音ですけどカンッて音がしましたよ」



プラスチックに当たったような音。


服が消音の役割を果たしてくれると思ったんだろうけど、完全に消すことは無理。


本物の銃だったら発砲音のせいで聞こえなかっただろうね。



「はぁ……バレたなら仕方ない。正々堂々勝負しようか」



「そうし、っ!?降りて!!」



それだけで会長さんは意図を汲み取り、ステージから降りた。


私も急いで飛び降りると、ステージに大きな雷が落ちた。

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