今度は日本を救います
泣きそうな顔をしている人達を無視して話し続ける。


まだ大事なことを言えてないからね。



｢あなた達が聞いたその話、嘘だよ。騎士団の人達は弱い。でも……あなた達よりは格段に強い。仮にも騎士団、大体の人は4つしか魔法を使えないけど、その人達は人間の限界、5つ使えたから｣



魔人は察したのかどんどん顔が青ざめていく。


でも生徒達は分かってないようなので最後まで説明する。



｢そんな人達でも歯が立たなかった魔族は、個人によって使える魔法の数の差はない。みんな8つなの。魔王は例外で12個だけど｣



私は満面の笑みを浮かべ、質問をする。



｢8つの魔法を使える40人近くの魔族と12個の魔法を使える魔王を1人で倒した私が、トーナメント戦の後だからってあなた達に負けると思う？｣



転移の出来る魔人達は慌てて何処かへ行こうとしたけど、絶対に無理。



｢あなた達の使える14個の魔法以外にも、私はたくさん使えるの。私を倒すまであなた達はここから出られないよ｣



せっかくここまで来てくれたんだ。


歓迎してあげよう。

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