今宵の月のように
「若いって…私、29歳よ?
後少しで誕生日がきたら30歳になるし、これが若い訳ないじゃないのよ」
そう言った私に、
「俺に至っては38だぞ。
後2年で40になるんだぞ」
宮本さんが言い返した。
「2年って、まだ時間があるじゃないの。
私なんか後2ヶ月よ?」
「あー、はいはい。
もうこの話は終わりにするぞ」
宮本さんがポンポンと私の頭をたたいてきたので、私は口を閉じた。
「とにかく仕事を辞めて、これからの人生を好きなように好きなだけ楽しめ。
また働きたくなったらハローワークにでも通って就職先を見つければいいだけの話だ。
これが俺からのアドバイスだ」
「うん…」
ぶっきらぼうのくせに、キレイ好きのくせに…でも意外にも面倒見がいい彼に、私の心臓がドキッ…と鳴った。
後少しで誕生日がきたら30歳になるし、これが若い訳ないじゃないのよ」
そう言った私に、
「俺に至っては38だぞ。
後2年で40になるんだぞ」
宮本さんが言い返した。
「2年って、まだ時間があるじゃないの。
私なんか後2ヶ月よ?」
「あー、はいはい。
もうこの話は終わりにするぞ」
宮本さんがポンポンと私の頭をたたいてきたので、私は口を閉じた。
「とにかく仕事を辞めて、これからの人生を好きなように好きなだけ楽しめ。
また働きたくなったらハローワークにでも通って就職先を見つければいいだけの話だ。
これが俺からのアドバイスだ」
「うん…」
ぶっきらぼうのくせに、キレイ好きのくせに…でも意外にも面倒見がいい彼に、私の心臓がドキッ…と鳴った。