今宵の月のように
「わっ、何だこれは!?」
彼が驚いたように声をあげたので何事かと思ったら、
「あっ…」
私は自分の部屋が散らかり放題だったことを思い出した。
脱ぎ捨てた何日か前の服に、あちこちに転がっているビールとチューハイの空き缶、空っぽのコンビニ弁当にチョコレートの空き箱とスナック菓子の袋と、とにかく散らかり放題である。
この部屋の中で唯一キレイなのはベッドだけである。
帰ってすぐに寝るのが当たり前なため、ベッドのうえ“だけ”は常に清潔に保たれていると言うヤツである。
「あちゃー…」
しまった、掃除をするのを忘れていた。
と言うか、最後に掃除をしたのはいつだったのか自分でも覚えていない。
そんなことよりも、隣からただならぬ殺気が放出されていることに気づいた。
「あっ…」
そうだった、人を――って言っても、脅されてだけど――ここに連れてきたんだ。
彼が驚いたように声をあげたので何事かと思ったら、
「あっ…」
私は自分の部屋が散らかり放題だったことを思い出した。
脱ぎ捨てた何日か前の服に、あちこちに転がっているビールとチューハイの空き缶、空っぽのコンビニ弁当にチョコレートの空き箱とスナック菓子の袋と、とにかく散らかり放題である。
この部屋の中で唯一キレイなのはベッドだけである。
帰ってすぐに寝るのが当たり前なため、ベッドのうえ“だけ”は常に清潔に保たれていると言うヤツである。
「あちゃー…」
しまった、掃除をするのを忘れていた。
と言うか、最後に掃除をしたのはいつだったのか自分でも覚えていない。
そんなことよりも、隣からただならぬ殺気が放出されていることに気づいた。
「あっ…」
そうだった、人を――って言っても、脅されてだけど――ここに連れてきたんだ。