新撰組に恋して
タイトル未編集
午前7時。私はアラームの音で目覚めた。
ベッドから体を起こしいつも通り学校へ行く用意を始めた
服を整えてから1階に降りて朝ごはんを食べた
そしていつも通りの時間帯に家を出て学校へ向かった
私はいつも歩いて5分ちょっとの所にあるバス停からバスに乗って学校へ向かっていた。もちろん歩いて5分なので、迷ったこともないし何らかの事件に巻き込まれたこともない。ただ特になにも考えず、前だけを見てバス停に向かっていた
その時
がくんと底が抜けたような感覚がした。慌てて下を見てみてもなにも起こっていない。
「な、なに…?」
と思ったが、特になにも起きていなかったので気にせず歩こうとした時
「な、なによ…これ…」
顔をあげた先に見えたものは見慣れた道ではなかった
あたり一面見たことも無い建物が沢山並んでいた。しかも古い建物ばかり
周りを歩く人も変わった服を着ている
「ここは…どこ…??」
思わず呟いた。しかしそれ考える隙も与えぬと言うように、前方から浅葱色の羽織を羽織った団体が迫ってきた
その団体達は私が見えていないかのようにすぐ横を通り、私から見て前方の建物に入っていった、そしてその建物の中から
『御上位!!!』
と言う張った声が聞こえたかと思えば、刃物が交える音が聞こえてきた。気になり私はその建物の前まで来てみた。そしてその建物の名前を見た途端、私の顔が青ざめていくのがよく分かった
「い、いけ…だ…や?」
そして私は悟った。古びた町並み、変わった服装、浅葱色の羽織を羽織った集団、そして、池田屋。
(わたしは、タイムスリップしてきたの??)
タイムスリップそれしか考えられなかった
「うわぁぁぁぁぁ」
叫び声が中から聞こえたかと思えば、入り口からは血が流れてきている
「ひっ」
思わず恐怖が口からにじみ出た。
そして数秒もしない内に刀を持ち血塗れになった男が池田屋から出来て、私の目の前に立っていた
その男は逃げようと企んでいたのか、私のことを邪魔だという顔をし睨み、刃物を振りあげた
恐怖のあまり動けないでいる時
「なにやってんだ!!!こんなもん庶民でも近付いていいものか悪いものか判断できるだろ!」
と言いながら刀をふるいその男を斬った。
そして私は咄嗟に
「ありがとうございます!!」
と口に出てしまっていた
しかし、
「謝る暇があるならさっさとどっか行きやがれ。ここは危険だ。そして最後に余計を言うならその服もどうにかしろ」
と言われてしまった
しかし、今私はどこかへは行けない。
ここへ来てはじめて人と話せたんだ。聞いておかないといけないことが一つあった
「あの、つかぬ事をお聞きしますが、今って何年ですか?」
「元治元年6月5日だが、、本当に変な女だな、服装といい行動といい。」
「ってことは、1800…」
「1864。それがどうかしたのか?」
1864…??さっきまでいたのは2017だったはずじゃ…
ほんとにタイムスリップしたんだろうか。
さっきまで考えていたタイムスリップがやはり正当な答えだと言うことに気づいた
「嘘…」