ふわふわ
「ねぇ、あれって〇〇校の宮川くんじゃない!?」
「ほんとだ!やっば〜…めっちゃかっこいい///」
「ってか隣のおばさん誰?彼女?」
「それはないでしょ、さすがにw」
…う、う、う。視線が痛い。
若い子も美人なお姉さんも、みんな優真君のこと見てる。
確かにかっこいいもんね…優真くん。
背も高くて美形で。
それときたら私はただのおばさん…
「結衣?」
「あっ、なになに?」
「…結衣はこの世で1番可愛い」
「な、な、な、なにを言ってるの…」
…なんでそんなことを。
真顔で、真剣に言ってくるの!?!?
冗談きつすぎ…
「あ、優真くん。このお店入ろっか!」
「うん」
とにかく!
服選びだよね??
でも…こんな私が選んでも良いのだろうか…とりあえず選んでみるか…
優真くんはスタイルもいいし、足が長くてすらっとしてるからなんでも似合う気がするなぁ
じゃあ思い切って私の好きな服装で…
「はい、優真くん」
「これ?」
「うん…気に入らないかもしれないけど」
「結衣が選んでくれたものならなんでも着る」
そして、案の定彼はすっごくかっこよかった
こんな私の素人のコーディネートさえ着こなして…素晴らしいなぁ
「ねぇ、あの人めっちゃオシャレでかっこいいね…」
「やばくない?ほんとそれなんだけど」
…ふと聞こえてきた話し声。
優真くんのことだよね。
オシャレ?私のコーディネートが?聞き間違いかな
「結衣。これめっちゃかっこいい、好き」
「…へへ、ありがとう」
お世辞でも嬉しい…よかった、今日来て。