恋愛短編集 あの日の1ページ
朝、寝坊して慌ててパンをくわえて学校までダッシュ!!

「遅刻するー!!!」

八百屋さんの前を通ると店のおじさんが声をかけてくれる。

「おはよう。朝からマラソンなんて元気だね~いってらっしゃい」

「もう、おじさんからかわないでよー!いってきます!」

このまま走ればギリギリ間に合う時間だ。

大丈夫、いける!

そう思って曲がり角を曲がろうとすると...

「キャッ」

誰かとぶつかっちゃった。

「いたた...あっごめんなさい!大丈夫ですか?」

こけてしまった私にすっと手が伸びてくる。

「ああ、はい、大丈夫です。こちらこそすいませ...!」

言いかけて見上げるとそこにはテレビに出てそうな美少年。思わず見とれてしまった。

「あの...大丈夫ですか?」

「あっはい!大丈夫です!ホントにごめんなさい!」

時計を見るともう少しで始まる時間。遅刻しちゃう!!慌ててバッグをギュッともってまた走りだした。
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