On The Bed Ⅱ 【短編】
藤本は何も言わずに私のベッドに潜り込んできた。

えっ、なんで入ってくるの?もしかしてこいつもエッチなこと考えてる?


戸惑いながらもなぜか私も自然にベッドの端に寄っていて、藤本のスペースを開けていた。

緊張しちゃって藤本の方に背中を向けたまま。


だけど、これってどうなの?やばくない?こいつ、なんでこんな度胸あるの?

普通女子が寝てるベッドなんて、男子が入れるわけないのに。


しかも、あっちには先生がいる。パソコンで作業をしているのか、キーボードを叩く音が聞こえていた。


すると、突然携帯が震えだした。なぜかそこにいる藤本からだった。


『岸田も俺のこと、好きだよね?』


何これ、こんなこと聞くなんてこいつ……


『藤本はどうなの?私のこと』


後ろで藤本が携帯を見ている気配がする。

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