On The Bed Ⅱ 【短編】
私達の教室から体育館に向かうには、保健室の横の廊下を通る。

ガヤガヤした話し声を聞きながら、私はぼんやりと天井を見上げてた。


……暇だなぁ。


せっかく寝てていいって言われたのに、目が覚めてしまってもう眠れなさそう。


「先生、ここに岸田さんいる?」


勢い良くドアが開いて、亜由とりったんの声がした。

「あんたたち、一応病人がいるんだから静かにしなさい」

「はぁい」


注意されたばかりなのに二人はパタパタとやかましい音を立てながら、私が寝ているベッドに近づいてきた。

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