On The Bed Ⅱ 【短編】
「七海、大丈夫?カーテン開けてもいい?」

私が返事する前から、亜由がカーテンをこれまた勢いよく開ける。

既にジャージに着替えていた二人は、心配そうに私の顔を覗き込んだ。


「ありがとう。だいぶ良くなったから四時間目からは戻ろうと思ってるよ」


すると、りったんが小声で囁いた。


「多分、藤本も保健室来ると思うよ」

「えっ?」


突然、藤本の名前を出されてどきっとした。なんで?私のお見舞いに来てくれるってこと?

いやいや、付き合ってもないのにそんなわけないじゃん。


でも私がさっきの時間に教室にいなかったこと、あいつ気づいてくれたかな。心配してくれてたらいいのに。

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