On The Bed Ⅱ 【短編】
すると突然、マナーモードにしていた私の携帯が枕元で震えだして、驚いた私は「ひっ」なんて、声にならない悲鳴をあげた。

びっくりした。誰だよもう……

待受画面に小さく表示されたラインのウインドウの名前を見て、さらに私は驚いてしまう。


……え、藤本?

思わず隣のベッドに目を向ける。当然なんだけどカーテンしか見えない。


『具合、大丈夫か』


嬉しい……私が保健室にいること、知っててくれている。


『うん、ありがとう。藤本も調子悪いの?』

あんまりマナーモードのバイブが震えると先生に聞こえてしまうから、サイレントモードに切り替えた。

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