On The Bed Ⅱ 【短編】

ケータイのディスプレイが明るくなったことを合図に、藤本の返事を急いで確認する。

『俺のはウソ』

……え？お腹が痛いわけじゃないの？

返事に困っていたら、立て続けにメッセージが送られてきた。


『心配だから来ただけ』


いつの間にか、携帯を持つ手が震えている。

心配って何？私のことでいいの？ちゃんと主語も言ってよ、藤本！！


『ただの寝不足だったみたい。もう大丈夫』


ラインって平常心を装えるから楽。今の私なんて手汗はひどいし、顔も真っ赤だし、多分他の人が見たら熱があるって思われる。