【短】セント·ミステイク ~高2編~
「んじゃあいっただきまーす」


「ってか港、さっきお昼食べたんだよね?お腹入るの?」


「デザート…甘いものは別腹だろう」


「まるで女子みたいな事言うわね……きっとアンタの前世は、超キャピキャピ女子高生だったんだわ」


口を大きく開けてガトーショコラを運ぶ港を、体育座りの状態で凝視した。


去年のトリュフは両想いと分かって学校から一緒に帰った道中、『ウマイ』と食べてくれた港。


今回のガトーショコラはお母さんに味見してOK貰ったけど、港の味覚に合うかな……?


緊張しながら、港が最初の一口を飲み込むのを待つ。
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