【短】セント·ミステイク ~高2編~
ハラハラしながら様子を見守る私の目の前で、港はゴクンとガトーショコラを飲み込んだ。


「ど、どうだった………?」


本当は超“おいしかった!?マズかった!?ハッキリ言ってっ!!”と問い質したい気持ちをグッと抑えて、おずおずと聞いてみた。


まだつき合って2回目のバレンタインなのに『マズイ』だなんて言われたら、幾ら私でも立ち直れない!!


「……スッゲェウマイ!!お前トリュフだけじゃなくて、ガトーショコラまで作れたんだな!」


まるで太陽の様な笑顔と一緒に褒められて、緊張で上がっていた肩がスッ…と下がったのが分かった。
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