【短】セント·ミステイク ~高2編~
良かった……口に合ったみたい。


「どういたしまして。今日で私達もつき合って1年か………色々あったよね」


私はホッと一安心してから、書庫の壁に寄りかかって今までの出来事を振り返ってみた。


つき合い始めたばかりの頃は1年近くケンカばっかしてたから、ギクシャクしてしまう事もしばしば。


でも2年生に進級してクラスがまた同じだと分かった時は、メチャクチャ嬉しかった。


『あっ……私達また一緒だ………』


『なんかあんまり嬉しくなさそうだな、小町』


『ええっ!?そっ、そんな事無いわよ!蜂谷の気のせいじゃない?』
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