【短】セント·ミステイク ~高2編~
大して悪いと思ってないオーラを漂わせながら図書室に入って来た港を、私はギロリと睨んだ。


「だから悪かったって……色々あったんだよ」


「もういいわよ。ってかお昼休み、残り10分なんですけど」


もっとグチグチ文句言ってやりたいが、そんな事してたらマジで時間が無くなっちゃう。


次は時計を睨みつけると、港はニヤッと笑って図書室から直接入れる隣の書庫の扉を開けた。


「そうだな。じゃあどうぞ」


港に促されて書庫に入ると、続いて港も体を滑らせて中へ。


カチャリと鍵がかかる音を耳にした瞬間、後ろから抱きしめられた。
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