【短】セント·ミステイク ~高2編~
何気なく港の顔を見ながら回想していると、港が右手を伸ばして私の頬に触れてくる。


「まだ慣れないのかよ?膝枕。もう何回もやってるじゃねぇか」


「何度したって慣れないわよ。私はアンタみたいに気まぐれじゃないの」


「オレの事名前で呼ぶのも大分手こずったもんなぁ。まっ、純情な小町も好きだけど」


「~~~~!//////」


ニコッと柔らかい微笑みと共に告げられて、本気で体中の血が沸騰するかと思った。


港はつき合い出してから、かなり甘くなった。


今みたいに膝枕を要求して来たり、ベッタリのし掛かって来たり。
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