狂愛 _キミガスキ_
「 いや〜、最初はこんな若僧と取引なんて
って思ってたんだが 安田さんは年齢より
正直ずっと大人で吃驚しました
是非 今後とも宜しくお願いします 」

チョロい 。

"いえいえ、有難う御座います、
此方こそ 宜しくお願い致します 。 "

… あ。 ここはチャンスかもしれんなぁ?

" あの 丸山社長、 宜しければこの後
お食事でも如何ですか ? "



「いや〜ね、 私事なんですが
娘の婚約者というかまだ私は認めてないんですけど
その男が安田さんと同い年なんですよ
だから歳を聞いた時に 咄嗟に重ねてしまって
厳しく見てしまって 申し訳なかった 」

お酒も回り いい感じに打ち解けたと
思えたら まさか あちらからその話を
されるなんて 、笑

" いえいえ、 お気になさらず大丈夫ですよ
丸山さん 娘さんいらっしゃるんですね ? "

この言葉に掛かったように
娘についてべらべらと話してくる"御父様" 。

お人好しってこういう人のために
あるんやろな ~ 。

そんなことを思いながら話を聞く 。
< 11 / 42 >

この作品をシェア

pagetop