狂愛 _キミガスキ_
彼女を見つけた後の僕の行動は早かった 。

探偵を雇い、彼女について調べた。

" へぇ~ 。
丸山裕 マルヤマユウ ちゃんか 。
丸山裕 と 横山優香 。
ふは、名前まで似とるやんけ "

‪俺の目の前には、‬
‪愛しい人の写真がずらりと貼られている。‬
‪勿論 全て、盗撮。‬

‪" …… 本当に可愛い "‬

‪くすっと愛おしそうに笑い‬
‪1番気に入っている 居眠りをしている‬
‪彼女の写真と 微笑んでいる写真を‬
‪指で撫でた 。‬

‪" ……やっぱり僕の運命の人は‬
‪お前だったんだよ 優香 … "‬

‪彼女の写真に 口づけた。‬

‪ふと目を写すと そこには親友と‬
‪手を繋ぎ笑い合っている彼女の姿 。‬

‪一瞬にして僕から笑みが消えた 。‬

‪"……でもお前は今あいつの女なんだよな?‬
‪今は写真の中のお前しか俺のものじゃない?‬
‪… ははは ッ 、‬
‪そんなの許すわけないだろう。‬
‪僕がこんなに愛してるのに 。‬
‪ははは ッ 、"‬
‪ ‬

‪親友の顔に ナイフを指す 。‬

‪" 邪魔者は排除せな 。なぁ? "‬


‪目の笑っていない笑みを浮かべた僕は‬
‪もう一度 写真に唇を落とし‬

‪" 愛してるよ " と呟いた 。‬
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