何度も貴方と恋をする
学校へ行く途中、私は嬉しくてスキップした。そんな私を見て母は…。
「何?そんなに入学式が嬉しいの?」
「嬉しいに決まってるじゃん!皆にも何年振りかに会えるし。体は軽いし。出産で弛んだお腹と胸は元通りだしぃ。」
と言いながらクルクル回った。
「あんた、今朝からおかしいわよ。回るの辞めなさい恥ずかしいでしょ!」
と母が浮かれている私に言った。
「気にしない気にしない。ほら、早く行くよ。」
と言って、のんびり歩いている母の背中を押した。
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