世界の本
ーー夢なのか現実なのかわからない。

何故かそう思ってしまった。
いつもと同じような夢のはずなのに…

景色が私の家の中なのだ。
そして今、私は自分の部屋の前にいる。

多分……いや絶対に夢だ。

まぁいいや。 とりあえず入ろう。

ガチャ

「やぁ、キミが紅ちゃんかな??」

………誰??

「あの…誰??」

黒髪、高身長……イケメン…
私の身近にこんなイケメンはいない。

「今はまだ言えないよ。でも…」

「君には忠告しておくよ。
もうすぐキミは自分の大切なものを失う。」

そう言って男は消えた。






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