氷の華
漸く絞り出したといった柴山の声は、清浄機の音にすら負けている。
「言葉の通りだ。明日からはマネージャーとして出直せ。」
「そんな…何故ですか!」
「何故?」
戸惑いと興奮で唾を飛ばす柴山に、片眉を吊り上げて聞き直した。
半身ほど前のめりになった体勢を戻した、柴山の喉仏が上下に揺れる。
八枚の報告書の下になっていた、ここ三ヶ月の[ミルキィ]の収支報告書を、柴山の前に投げ出した。
収支報告書の一番下には、微かに上下する七桁の数字が三つ並んでいる。
「言葉の通りだ。明日からはマネージャーとして出直せ。」
「そんな…何故ですか!」
「何故?」
戸惑いと興奮で唾を飛ばす柴山に、片眉を吊り上げて聞き直した。
半身ほど前のめりになった体勢を戻した、柴山の喉仏が上下に揺れる。
八枚の報告書の下になっていた、ここ三ヶ月の[ミルキィ]の収支報告書を、柴山の前に投げ出した。
収支報告書の一番下には、微かに上下する七桁の数字が三つ並んでいる。