氷の華
「お疲れさまです。」


「お早う御座います、社長。」


「社長、お疲れさまです。」


扉が開いて直ぐに顔を出した黒服の男。


深々と頭を下げたマネージャーの柿沢に、脱いだコートを手渡した。


柿沢に続いて頭を下げたのは、偶々アイスチェンジに通りがかったホールの伊藤。


その次が、俺の姿にはっきりと気付いたチーフマネージャーの堀田。


頭を上げた伊藤には、軽く手で払って業務を優先させた。
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