氷の華
顔もスタイルも問題はなく、全くタイプの異なる愛と恋。


新店舗の人員を補う為、系列店では余分に人を雇っていた。


[ミルキィ]でも、キャストとホールは数人分多めに配置してある。


この二人も、そのつもりで雇った予定だった。


…そう、予定だった。


「そうか、分かった。新規キャストの顔を見たかっただけだから、もう下がって良い。」


二人が社長室を出て行ったのを見て、深く吸い込んだ紫煙を吐き出した。


「明日、もう一人入る予定だったな。」
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