氷の華
「どうしてこの世界に入ったんだ?」


顔を見せたら終わりだと思ってたのに、思いがけない氷藤社長の言葉に肩が強ばった。


取り敢えず、クビではないみたい。


「借金を返す為です。」


「男に貢いだか?それとも、ブランド物でも買いすぎたか?」


間髪入れずに返された言葉に、少なからずムッとした。


周りからしたら、私はそんな風に見えてるのだろうか?


「どっちも違います。」
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